作品のテーマ
「未来のために、力を合わせて取り組もう
~2050年の地球をつくるのは私たちだ!~」をテーマにことわざにしてください。
募集対象
全国の小・中学生
作品の規定(応募上の注意)
・作品は未発表で他のコンクール等応募していないオリジナルなものに限らせていただきます。
・ご応募された作品の著作権は主催者に帰属します。
・ご応募された作品は返却しません。
募集期間
2024年6月21日(金)〜9月6日(金)
個人情報の取扱い
・いただいた個人情報は、「未来のために、力を合わせて取り組もう~2050年の地球をつくるのは私たちだ!~『エコトわざ』コンクール」にのみ使用します。
各賞
・環境大臣賞(賞状ならびに図書カード3万円)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・1本
・「エコ・ファースト推進協議会」優秀賞(賞状ならびに図書カード3万円)
・・・・・1本
・日本ことわざ文化学会賞(賞状ならびに図書カード3万円)
・・・・・・・・・・・・1本
・加盟企業賞(賞状ならびに各企業の商品またはサービス等)
・・・・・・・・昨年度41本
※表彰式の開催方法などにつきましては、入選された方々に別途ご案内申し上げます。
審査・決定
主催者・日本ことわざ文化学会・加盟企業で審査委員会を構成し、厳正なる審査の上、受賞作品を決定します。
発表
2024年11月中旬頃(予定)プレスリリース、当協議会ホームページほか
※入選者には個別にご連絡します。

解説:日本ことわざ文化学会

ことわざを作るとき、どんな点に注意したらよいか、ポイントを4つに絞ってみました。

『いろはカルタ』でおなじみの「負けるが勝ち」とか「楽あれば苦あり」などは、聞くだけで、すぐに覚えられますね。リズム感があるからです。ことわざを作ってみたら、口調が気になることがありませんか。「木を植えて、次の世代に緑のたすきをわたす」は文章ですが、「木を植えて次の世代へ緑のたすき」と直せば、リズムがよくなり、ことわざらしくなります。改善するためには、声に出して読み、無くても意味が通じる言葉を削除するなど、工夫してみましょう。

「海のものとも山のものともつかぬ」(得体が知れない)のような長いことわざがあります。英語にはこれと同じ意味ですが、「魚でも肉でもない」という、もっと短いことわざが知られています。こちらの方がインパクトがありますね。「エコには国境がありません」は文章ですが、「エコに国境なし」とすれば、りっぱなことわざです。短いことわざ作りのポイントは、「てにをは」を省略したり、別の言葉に入れ替えてみることです。

「エコとわざコンクール」はポスターにも掲げられているように、「豊かで美しい地球を未来につなぐ」を目標としています。ことわざを作る前に、まず意味を考え、これまでのエコ活動の経験を振り返ってみます。
日本では「火事後の火の用心」、オランダ語圏では「子牛がおぼれてから、井戸をふさぐ」がありますが、環境問題で、手遅れになる前に準備をする、という意味のエコとわざを作ってみませんか。こうしてみんなの気持ちが「資源の回収・再利用 それが自然だ 当然だ」となればとてもいいですね。

ことわざには抽象的ではなく、具体的なイメージにつながる言葉を選んでください。古典のことわざ「鬼に金棒」(これ以上強いものはない)や「泣き面に蜂」(困っているのに、別の困りごとが起こる)などは、リアルなイメージを与えてくれます。ネパールの「5本の指もそれぞれ違う」の意味が人それぞれと知れば、すぐにピーンときますね。ことわざ作るとき、頭の中で主張したいことのイメージをまず思い浮かべると、説得力のあることわざが生まれます。

このように4つのポイントを参考にして、「エコとわざ」作りにチャレンジしてください。手法としては最初に古典のことわざを学び、それをもじったり(「瓢箪から駒」を「瓢箪からエコ」)、よく知られている歌詞を応用したり(「幸せなら手をたたこう」を「幸せならエコしよう」)、楽しみながら練習してください。時には世界のことわざにも注目すれば、発想が広がります。さあ、創意あふれる「エコとわざ」をたくさん作り、それを広め、地球がすべての生物にやさしい環境となるように努力しましょう。

(参考書『世界ことわざ比較辞典』岩波書店)